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EN1811(装身具から溶出するニッケル量の分析:Niアレルギー)について

ピアスや指輪、時計等の装身具に使用される金属に含まれるニッケル(Ni)については、かねてより接触性金属アレルギー原因物質の1つとして挙げられています。
ニッケルについての規制は、日本では未だ制定されていませんが、欧州ではニッケルに関して皮膚と直接かつ長時間接触する製品についての使用及び流通に対する規制:EN1811が定められています。
この欧州規格EN1811は、試験試料を人工汗に1週間浸漬したときに溶出するニッケル量について、その分析方法や移行限度値等を規定したものです。

 今回、このEN1811規格が改正され、新たにEN1811:2011+A1:2015が発行されています。

 主な改正点
従来の規格では試験自体の不確かさを含めた判断:ニッケル放出量の基準に、「決定的でない(no clear decision)」という区分がありましたが、今回の改正ではこの点が改正され、より判断しやすい区分(不合格、合格)に変更になっております。
詳細は以下表をご確認ください。

表 新旧規格の比較表

ニッケル放出量
(μg/cm2/week)
皮膚に直接かつ長時間接触する可能性のあるイヤリング、指輪、腕時計の製品
ピアス穴開通後の皮膚が完成するまで挿入しておく部材等
基準:0.5μg/cm2/week 基準:0.2μg/cm2/week
0.28以下 0.28 – 0.88 0.88以上 0.11以下 0.11 – 0.35 0.35以上
旧規格
EN1811:2011
合格 決定的でない 不合格 合格 決定的でない 不合格
新規格
EN1811:2011+A1:2015
合格 不合格 合格 不合格