アスベスト調査・分析
迅速な調査・分析を行なっております。
アスベスト(石綿)について
アスベストは、石綿(いしわた、せきめん)とも言われ、自然界に存在する蛇紋石や角閃石に含まれる鉱物の一種である。
アスベストは、蛇紋石族に属する繊維状けい酸塩鉱物である「クリタイル(白石綿)」及び角閃石族に属する繊維状けい酸塩鉱物である「アモサイト(茶石綿)」、クロシドライト(青石綿)」、「トレモライト」、「アクチノライト」、「アンソフィライト」こられ6物質の鉱物の総称をアスベストと言う。
アスベストによる健康問題
アスベスト(石綿)を吸うことにより起こる健康被害には、主に次のものがあります。
石綿(アスベスト)肺
肺が線維化してしまう病気の一つです。肺が線維化を起こすものとしては石綿の他にも粉じん、薬品などに多くの原因があげられます。
石綿ばく露から10年以上、多くは30~40年以上の後に初期病変が現れる。
高濃度石綿ばく露であれば10年未満のばく露期間であっても発症する。
肺がん
石綿ばく露によって起こるメカニズムはまだ十分に解明されていません。
石綿ばく露に開始から20~50年の潜伏期間の後に初期病変が現れる。
石綿ばく露が多いほど肺がんのリスクは高くなります。
悪性中皮腫
胸膜、腹膜、心膜、精巣鞘膜により発生する悪性の腫瘍である。
石綿ばく露からおおむね30~50年後に発症する。
中皮腫の発症リスクで、アスベスト(石綿)の種類によって異なり、クロシドライトが最も危険性が高く、アモサイト、クリソタイルの順である。
石綿ばく露開始から発症までの潜伏期間が長いのが特徴です。
これらの石綿関連の疾患とアスベストを吸った量との間には相関関係が認められています。
しかし、どの程度以上の石綿を、どのくらい期間吸い込めば、中皮腫になるということは明らかになってはいません。
建築物石綿含有建材調査者による事前調査
2005年に施工された「石綿障害予防規則」では、建物の解体、改修時に建材のアスベスト含有等の確認を義務付けています。小規模の解体やリフォーム工事でも対象となり、アスベスト含有の有無を事前に調査し記録を残す必要があります。
ばく露防止対策の強化について
平成26年6月1日より建築物・工作物の解体工事等に伴う石綿(アスベスト)飛散防止対策が強化され、大気汚染防止法の一部改正されました。(環境省)
- 届出義務者の変更 工事の施工者から工事の発注者又は自主施工者へ
- 解体等工事の事前調査及び説明の義務付け
- 立入検査等の対象の拡大
また、同年に石綿予防規則の一部を改正され、石綿を含む保温材、耐火被覆材、断熱材等(レベル2)の劣化によるばく露防止対策が強化されました。
事前調査の流れ
アスベスト分析(新JIS法対応)
平成24年7月にISO(国際標準化機構)でアスベスト分析の国際企画としてISO 22262-1を制定しました。
アスベスト分析の国際企画としてISO 22262-1を制定しました。
その後、平成26年3月28日に、日本においてもJIS法が改正されJIS A 1481-1として偏光顕微鏡による分析方法が追加されました。
偏光顕微鏡法について
偏光顕微鏡を用いることで、アスベストの形態や光学的特性を観察することにより、含有の有無を判定する。
アスベストは繊維状粒子として存在しており、繊維状粒子の全てがアスベストと限りません。
偏光顕微鏡法は、これらのアスベストと非アスベストを区別することが可能であり、正確かつ迅速に分析することが可能です。
*規制対象の6物質のアスベストに加えて、ISOで規制になっているウンチャイト、リヒテライトにも対応しています。
分析納期
納期:通常納期 5営業日
*お急ぎの場合は短納期(検体受取後翌日速報)も可能です。(要相談)