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IEC62321(RoHS指令規制物質分析関連の公定法)の策定動向
IEC62321とはIEC(国際電気標準会議)が2008年12月に「電気・電子機器-6種類の規制物質(鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、ポリ臭化ビフェニル、ポリ臭化ジフェニルエーテル)の濃度定量」として定めた分析方法で、RoHS指令規制物質分析の公定法になります。
現在では、RoHS指令の規制物質追加や将来的に追加が検討される物質への対応を見込み、IEC62321の改訂が進んでいます。
IEC62321詳細
IEC62321-1:手引及び概要
IEC62321-2:分解、分離及び機械的サンプルの調製
IEC62321-3-1:蛍光X線分析法によるスクリーニング
IEC62321-3-2:燃焼-イオンクロマトグラフ法によるスクリーニング
IEC62321-3-3:GC/MS法によるPBB、PBDE及びフタル酸エステル類のスクリーニング
IEC62321-4:水銀定量
IEC62321-5:カドミウム、鉛、全クロム定量
IEC62321-6:PBBs、PBDEs定量
IEC62321-7-1:クロメート被膜等の六価クロム定量(比色法)
IEC62321-7-2:ポリマー及び電子部品内の六価クロム定量
IEC62321-8:特定フタル酸エステル類の定量
IEC62321-9:ヘキサブロモシクロドデカン(HBCD)の定量
IEC62321-10:多環芳香族炭化水素(PAHs)の定量
上記は2016年4月28日現在の情報です。
青色で示した規格は既に発行済です。
直近では「IEC62321-7-2:ポリマー及び電子部品内の六価クロム定量」が発行される見通しで、フタル酸関連の試験(3-3及び8)や水銀定量(4)の改正についても審議が進んでいます。またRoHS指令規制物質以外のHBCD、PAHs等についても新たに分析法が検討されていますので、将来の規制と繋がるかどうか、その動向が注目されます。
関連情報
IEC62321各規格審議状況(IEC TC111)
http://www.iec.ch/dyn/www/f?p=103:23:0::::FSP_ORG_ID,FSP_LANG_ID:1314,25