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改正RoHS指令(RoHS2)追加規制物質−フタル酸エステル類4物質試験について

改正RoHS指令(RoHS2)にて新たに制限物質に指定されたフタル酸エステル類4物質分析へのお問い合わせが増えてきております。

規制物質(略称) 英文名 和文名 規制値
DEHP Bis(2-ethylhexyl) phthalate フタル酸ビス(2-エチルヘキシル) 0.1%(1000ppm)
BBP Butyl benzyl phthalate フタル酸ブチルベンジル 0.1%(1000ppm)
DBP Dibutyl phthalate フタル酸ジブチル 0.1%(1000ppm)
DIBP Diisobutyl phthalate フタル酸ジイソブチル 0.1%(1000ppm)

EU RoHS指令においては、2015年6月4日に制限物質追加に関する官報が公布され、これまでの6物質に加えて4種のフタル酸エステル類(DEHP、BBP、DBP及びDIBP)が追加されました。 フタル酸エステル類4物質の適用は2019年7月22日(一部カテゴリ除く)、材料中の0.1%の最大許容濃度で制限されます。

フタル酸エステル類の使用用途
プラスチック製品、特に塩ビ樹脂(PVC)の可塑剤として 最も使用されている

分析方法
溶媒抽出-ガスクロマトグラフ質量分析法 他  ※

※現在、国際電気標準会議(IEC)がフタル酸エステル類試験法(公定法)としてIEC62321-8の発行を検討中で2017年3月に発行が予定されています。具体的な分析方法としてはガスクロマトグラフ質量分析法(GC/MS)が、前処理(抽出)方法としては、溶媒抽出法、ソックスレー抽出法、熱分解法等が想定されています。

  セットメーカーによっては、製品中のフタル酸エステル類の使用状況について調査を始めているところもあるようです。フタル酸エステル類の分析・評価が必要の際は、先ずはお気軽にお問い合わせ下さい。